3分でわかる彩の苑
非常に重要なトピックスです。
最近の研究で、善玉コレステロールはたしかに「コレステロール清掃人」としての善玉の側面はあるものの、一方で善玉ではない「清掃しないヤツ」も含まれていることがわかってきました。
HDLにも、いろいろな性格をもった種類がある、と考えられるのです。
こうしたことから、最近は「HDLはすべて善玉コレステロール」という考え方は薄まっています。
善玉コレステロールが高いから大丈夫、というわけにはいかなくなってきたわけです。
やがて「善玉コレステロール」という表現も、使われなくなるかもしれません。
検査で「コレステロールが高い」という結果が出た場合、これからは食事に注意して220mg/dlから230mg/dlくらいの数値になるように目標を設定してください」と指導されます。
これは、どんな人にでも同じように言われることです。
しかし、同じコレステロール値であっても、動脈硬化の進み具合が違っていれば、その値から引き起こされてくる心臓病の危険度というものも異なってくるのが当然です。
リスクファクターの考え方からすると、目標設定もその人によって分類されるべきだということです。
たとえば、すでに狭心症を起こしている人にとっては、コレステロールの目標値が220 mg/dlというのは決して安全ではありません。
そこでもっと厳しくして、180mg/dlという目標値になります。
狭心症は起こしていないがタバコは吸うし血圧も高い、さらに家族に心臓病があるといった人は、200mg/dl程度の目標値になります。
ではいままで誰に対しても一律に言われてきた220から 230 mg/dl という目標値は、なんだったのでしょうか。
それは、狭心症など起こしたことはなく、タバコも吸わない、高血圧でもない、家族に心臓病で亡くなった人がいない、というようにほかのリスクファクターが一つもない人の値だったのです。
そういう人であれば、コレステロールは220mg/dl程度でかまいません。
このように、リスクファクターをいかに持っているかによって、危険度も三つに分類されたことになります。
糖尿病がある、というだけでコレステロールは200mg/dlというレベルを目標にしなければなりません。
しかし、糖尿病の患者さんで、悪いのは血糖値だけであって、ほかに血圧も正常だし、タバコも吸わないし、肥満もない、ストレスもないというようなケースはまれです。
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